古裂朋、始めます。

  • 2023.06.01 Thursday
  • 21:41
工房朋では1983年の設立以前から、日本中より美しい時代を経た味わい深い古裂を集めてまいりました。江戸時代末期から明治、大正、昭和初期までを中心とした古裂の数々はしっとりと美しく、往時の着物を含めた日本の文化の一端が垣間見えるものでもあります。


それらの柄の良い部分使い、人形用に仕立てあげ、着せつけた人形達はおかげさまで多くの方の元へと旅立っていくこととなりました。


制作の際に、余り裂としてでてくる小さな残り布も大事に保管をしておりましたが、この度ウェブサイト上で古裂朋として販売を初めさせていただく運びとなりました。


小さな裂にも奥深い時代を経た風合いをしっかりと感じていただけるものをご用意しております。


この六月より徐々に数を増やして開始いたします、詳細は下記リンクよりご覧くださいませ。

リンク→古裂朋 

https://www.doll-tomo.com/kogire

縮緬細工や各種手芸、いろんな用途に自由にお使い頂けましたら幸いです。






#工房朋 #市松人形 #古裂 #古裂朋  #縮緬 #錦紗 #江戸縮緬 #古布 #えどちり #えどちりめん

江戸時代後期の、、

  • 2014.07.01 Tuesday
  • 00:24
工房朋の市松人形の大きな特徴はその着付けております着物のほとんどが戦前の時代物の着物から制作した衣装を纏っているところでございます。

柄、染め、刺繍、質感など今見ても決して色褪せて見えることはありません。

そのなかでも最も貴重で豪華な江戸時代後期のもののご紹介をさせて頂きます。

もともとは一枚の裾に綿がたっぷりと入れられた打掛が、解かれた状態で工房にやってきました。


なんとも言えない紺と緑がかった灰色の地にたくさんの数え切れないほどの刺繍が施されています。



どの部分ををとってみても思わず写真に収めたくなる、そのような存在感があります。


その刺繍も細い糸をたくさんよって膨らんでいるように見えるものや、金糸、銀糸も豪華に使われ、そのうえ鯛と亀と鶴も描かれております。

江戸時代後期の縮緬の打掛でこのように破れやしみ、ひけ等のダメージがないものは手に入れることが大変難しくなっております。

もしこのように解かれていなかったら美術館に保存されていてもおかしくないレベルのものだと思われます。

このすばらしい打掛に出会えた縁なるものに感謝をしております。

打掛を裁断したものはまた追ってご紹介をさせて頂きます。

工房朋
奈良市登美ヶ丘1-3-15
0742-49-6028

人形朋 京都
京都市中京区三条富小路北西角SACRAビル1階
075-211-5914
営業時間11時〜18時
水曜定休

ホームページ
http://www.doll-tomo.com/

Facebookページもございます!

https://www.facebook.com/pages/Doll-Studio-Tomo-%E5%B7%A5%E6%88%BF%E6%9C%8B/381606278579288
 

合切袋のご紹介!

  • 2013.04.27 Saturday
  • 14:04
今日から連休の方が多いのではないでしょうか??
 朝の京都駅、新幹線改札口は黒山の人だかりでした。 
工房朋の京都にございますギャラリー、人形朋京都では連休中も人形と共に皆様のお越しをお待ちおります。 

 今日は新しく増えた小物のご紹介です。 合切袋(がっさいぶくろ)といいます。  
そうです、一切合切の、ガッサイです!携帯電話やハンカチなど、なんでも気軽にいれてカバンの中に潜ませてお使いいただけるサイズです。 

大正時代の懐かしい風合いと色目の無地の縮緬と、小さめの模様の組み合わせです。 京都店で販売中です! この連休中にも、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 


ギャラリー人形朋 京都 
075-211-5914 
http://www.doll-tomo.com 
水曜定休 11時〜18時まで

いろんなアップリケ

  • 2013.03.08 Friday
  • 09:30
これまで何度かご紹介してきたアップリケの着物は古裂をまるく切ったものがほとんどでしたが、きょうはちがった形のものをご紹介します。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
こちらは風にそよぐイメージでしょうか。風鈴のしたにつるす短冊形の紙のように見えます。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
いろんな大きさの四角形を組み合わせています。かるたや短冊をならべたようです。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
こちらは貝合わせでしょうか。紅葉や菊、桜の花を選んで貝の形にしています。

このように、古裂の柄はもちろん短冊や貝といったモチーフもたのしんでいただけます。

すばらしい古裂がはいりました

  • 2013.03.05 Tuesday
  • 09:30
2月の終わり、工房に新しく古裂が入りました。
江戸時代末と思われる紅花染めのものと、それよりやや下る青地のものです。
これまで何度か古裂のご紹介をしてまいりましたが、今回ご紹介するものは特に保存状態がよく、また贅沢な誂えになっております。

まずは紅花染めのものから。
工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
細やかな柄が全体に散りばめられています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
刺繍で表現された鳳凰や、

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
金駒で形づくられて雪の華。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
こちらは上の写真と同じ図案をしぼりで表しています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
この植物紋は刺繍や金駒で装飾されています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
ひとつの柄が幅15センチほどですので、小さな人形用に裁つこともできます。その柄をどこにもってくるか、考えるのはとても愉しいことです。


工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
ご覧のとおり、たいへん豪華な着物です。生地はかなりしっかりした厚手のちりめん。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
柄は梅の木がメインです。
このように花びらに金糸の装飾があるのですが、

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
樹木に金駒をほどこしているところもあって、見ているだけで気が遠くなってしまいます。

きょうご紹介した古裂が人形用の衣装になるのがいつになるかはわかりませんが、その折にはまたご紹介したいと思います。

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