青もみじ
- 2019.05.11 Saturday
- 14:39
風薫る5月となりました。葵祭を15日に控えた京都では、鴨川の納涼床もオープンし初夏を迎える準備も整い始めて参りました。
この季節に、ぜひご紹介したいのは「青もみじ」です。秋の紅葉に比べ観光のお客様で混雑することなく、ゆっくりと緑に包まれ清々しいひとときを堪能していただけます。本日は、穴場ともいえる青もみじの名所をいくつかご案内いたしましょう。
【東福寺】
秋の紅葉の名所として名高い東福寺では、青もみじの萌えたつような光景も格別です。渓谷にかかる通天橋からの眺めは、京都市内にいることを忘れさせてくれるような涼感を醸し出しています。
【北野天満宮・御土居】
豊臣秀吉が築いた土塀「御土居」は、史跡として市内に何ヵ所か現存しています。その中のひとつ、北野天満宮内にある御土居はもみじ苑として公開されています。それは秋だけではなく新緑の美しさも注目され、数年前から初夏にも特別公開されることになりました。約350本の紅葉の青は、雨にうたれると静寂の中でよりいっそう鮮やかさを増し、密かにお薦めしたい光景です。
【実相院門跡】
洛北の比叡山に程近い岩倉・実相院は、皇室とゆかりの深い寺院です。そして奥にある池泉式庭園と、平成に市民参加により造園された石庭「こころのお庭」という趣の異なる庭を所有します。またこの二つの庭をつなぐ紅葉が、丹精に磨きこまれた漆黒の板間に写りこむ様は、「床もみじ」「床みどり」と呼ばれ、幻想的で息をのむ美しさです。
爽やかな風に吹かれ、この時期ならではの京都の青もみじをご覧になられませんか?お時間が許せば、人形朋 京都ギャラリーにお立ち寄り頂けますと幸いに存じます。鮮やかな緑の着物のお人形が、あなた様をお出迎えいたします。