京都店より雛人形のご紹介

  • 2013.01.29 Tuesday
  • 18:20
年が明けてから雛人形のお問い合わせをいただくようになりました。
ご誕生されたお嬢様のために、工房朋の雛人形をお選びくださることは、大変うれしいことです。

京都の人形朋でも、雛人形をお探しの方のためにいつもより多くの雛人形をご用意しております。
大きなサイズのものですと立雛が一組、中ぐらいのサイズでは立雛が一組と座雛が二組、小さいものですと立雛三組、座雛三組、それに加え市松雛(いちまびな)なども。


まずは工房朋の定番、帯地の雛人形です。


(座中-135、136)


(座小-99、100)


(立小-166、167)


(立小-129、130)


(立大-83、84)

立大は、高さ約45センチです。
この雛人形は新しいパンフレットの裏表紙にもなっていて、女の子の小袖の金駒がとてもきれいです。


帯地の他にも、ちりめん地でお作りした雛人形もございます。


(座小-32)


(立中-12)

やわらかい生地の風合いと鮮やかな色合いには、帯地とはちがったよさがあります。



(裂座中-23)

屏風や毛せん、ぼんぼり、紅白梅と一緒に飾るとまた雰囲気が変わります。


そして、ふだんの日は一対の市松人形として、桃の節句には雛人形としておたのしみいただける市松雛(いちまびな)です。


(13739、13850)


(13491、13492)

上の写真は高さ26センチ、下は高さ21センチほどの人形で、小さなスペースにも飾っていただけます。


本日ご紹介した雛人形は、京都の人形朋でご覧いただけます。
お問い合わせも承っておりますので、お気軽にお尋ねください。


ギャラリー人形朋 京都
〒604-8083
京都市中京区三条富小路西北角
SACRAビル1F
TEL&FAX:075-211-5914
営業時間:11時〜18時
定休日:水曜日


(裂立小-6)
こちらはブログのヘッダーになっている座雛と同じ生地から裁断したものです。

2013年1月〜2月の展示会情報

  • 2013.01.28 Monday
  • 16:44
現在開催中のものや、あすから開催する展示会の情報です。
それぞれの会場に合わせて人形を準備しております。お近くに展示会がまいります場合は、ぜひお立ち寄りください。

≪北海道≫
ギャラリー梅鳳堂(旭川)
 2013年1月24日(木)〜2月5日(火)
  北海道旭川市3条買物公園
  TEL:0166-23-4082
レンガ館ギャラリー梅鳳堂(札幌)
 2013年1月23日(水)〜2月4日(月)
  札幌市中央区北2条東4丁目
  サッポロファクトリー レンガ館2階
  TEL:011-207-4082

≪岩手・遠野市≫
・臼井金物店
 2013年2月3日(日)〜3月3日(日)
  岩手県遠野市新町3-24
  TEL:0198-62-3052

≪福島・福島市≫
・おおつき画廊
 2013年1月23日(水)〜2月3日(日)
  福島県福島市松川町沼袋字北原88-2
  TEL:024-567-6033

≪愛知・豊橋市≫
ギャラリー濫觴(らんしょう)
 2013年1月26日(土)〜2月9(土)
  愛知県豊橋市駅前大通2-53-20
  TEL:0532-52-8538

≪広島≫
広島三越
 2013年1月29日(火)〜2月4日(月)
  広島県広島市中区胡町5−1
  TEL:082-242-3111

(※営業時間などは、直接お問い合わせいただきますようお願い申し上げます。)

松竹梅の着物

  • 2013.01.25 Friday
  • 20:37
相変わらず寒い日が続いていますが、先日、工房の庭にあるモクレンの枝に芽がついていることに気づきました。植木屋さんをしている友人に聞きましたら、「春に咲く花はもう芽が付いているもの」だそうです。
そう言われてよく見てみると、桜の枝なんかも芽をいっぱいつけていました。植物はもう花を咲かせる準備をしているんですね。

寒い時期、いちばんはじめに花を咲かせるのは梅で、どの花より先に咲くことから「百花のさきがけ」と呼ばれます。
寒中に花が開く梅と並んで、寒中でも色あせず緑のうつくしい松と竹は中国では「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼ばれ清廉潔白を現しますが、日本で「松竹梅」といえばおめでたいイメージがつよいと思います。

さてさて、前置きがながくなってしまいましたが、きょうご紹介する市松人形は松竹梅の着物を着ています。

工房朋,市松人形
まずは後ろ姿の写真です。
上品な紫色の着物かと思いきや。

工房朋,市松人形
衿はこのような柄になっております。
さりげなく金糸の刺繍が入ったこの形、なんだと思いますか?

工房朋,市松人形
反対側からの写真です。
孔雀の羽根のようにも見えるのですが・・・。

工房朋,市松人形
こちらは左袖の一部分です。
市松人形の制作にたずさわっているせいか、市松文様をみると妙に親近感がわいてきます。

工房朋,市松人形
こちらは右袖です。
梅、竹(笹)、松がおわかりいただけたでしょうか?


本日、ちょっとずつ見ていただいた人形はこちらです。

工房朋,市松人形
最初に後ろ姿で見ていただいた紫の着物のイメージ、「松竹梅の柄」のイメージとは少しちがったのではないかと思います。なんだかとても不思議な着物です。

この週末は一段と寒くなるようですが、お出かけの際はぜひ街路樹の枝なども見上げてみてください。
寒い時期でも緑を残す松竹や、いちばんに花を咲かせる梅以外の植物が春の準備をしていることに気づいていただけると思います。

人形をお届けに、、、 大阪府堺市 水野様宅

  • 2013.01.24 Thursday
  • 01:02
今回の記事は今までと少し内容が変わっております。新しい試みです、長くなりますがどうぞお付き合いくださいませ。

本日はお孫様のお節句のために人形をお求め頂いたお客様宅へお届けにあがりました。
ご登場いただく大阪府の水野様は、堺市の昔ながらの立派なお家が立ち並ぶ紀州街道沿いにお住まいです。

工房朋の京都店に最初にお越しになり、その後奈良の工房にもお足運び頂いてお孫さんによく似た顔と可愛らしい着物の市松人形をお選びになられました。

市松人形に加え、雛人形もお求めいただいたその後、しばしお話させて頂いておりますと、明治時代の初期のころより代々刀を作られているということがわかり、モノをつくる者として俄然興味が湧いてきたのでした。

そして人形を納めさせて頂くとともに、お店と工房を覗かせてもらえたらとの思いで堺まで車で40分、行ってまいりました。

その名も
水野鍛錬所 様
〒590-0927 桜之町西1丁1番27号
http://www.mizunotanrenjo.jp/



古くからの町屋を改装されて少ししか経っていないそうです。白と黒のコントラストがとても綺麗ですぐにたどり着くことができました。立派な鬼瓦や、昔ながらのガス灯が入口上部に置かれていて、入る前から中がどのようになっているのか想像を膨らましながら門を叩きました。




中にお邪魔すると、沢山の見たことのない形状の包丁や小さな刀、金属製品などが落ち着いた空間の中展示されていました。こんなにも光り輝く包丁の数々、今まで見たことがありません。手にとって触らせてもらいましたが、不思議と硬質な感じと言うよりか、柔らかく吸いつくような質感と申しましょうか、とにかく初めての経験でした。



帰り際に、奥の工房も案内して頂いたのですが、言葉が出ませんでした。その空間、時の重みと身の引き締まるような静謐さにただただ圧倒されてしまいました。ご興味のおありの方は是非行かれて見学させて頂くことを強くお勧めいたします。

昔ながらの風情が残る囲炉裏をかこむスペースなどもあり、その奥の階段が人形を飾って頂く2階のほうへと通じています。


実はもうひとつ水野様のお宅に納品にお邪魔させて頂きましたのは、所有されているお人形が雛祭りの期間にお店の2階の展示スペースが解放され、堺市をあげた街道沿いのイベントとして多くの方が見に来られるとのことをお聞きしたからです。

その名も「堺七まちひな飾りめぐり」というあたり一帯の各町屋で行われるイベントで、期間は2013年3月2日から4月14日までです。お近くのご興味のある方は是非行かれてみてはいかがでしょうか。
また工房朋の人形もその時に一緒にお披露目をして頂けるとのことで、とても光栄です。

そしてこちらが今回納めさせて頂いた人形の写真です。


明治時代の豪華な縫いとりの入った帯地から制作いたしました親王雛と可愛く健康そうな顔立ちをした、大正時代の古裂から裁りました乱菊文様の振袖をきた華やかな市松人形です。

最後にご家族の皆様と一緒に撮らせて頂きました。


本当に可愛く元気そうなお孫様にそっくりの人形をお選びいただいたのだと、改めて思いました。

健やかな成長とご繁栄を心よりお祈りさせて頂きます。

水野様、この度はご協力頂きまして誠にありがとうございました。







市松雛のご紹介

  • 2013.01.22 Tuesday
  • 16:58


こちらは人形朋 京都に入ってすぐ左手に展示しているペアの市松人形です。




ふだんの日は一対の市松人形として。




お雛様が近づけば、油灯やお花と一緒に飾って市松雛(いちまびな)として。



そして端午の節句は男の子に陣羽織を着せて五月人形として、お楽しみいただけます。

人形の高さは約24cm、飾っている台の広さは90cm×45cmです。
(No.13739、13850)

五人組の市松人形

  • 2013.01.21 Monday
  • 17:40
工房朋,市松人形

少しずつ日が長くなってきたのを感じる今日この頃です。
工房は相変わらず全国各地での展示会の準備に追われています。

この写真の人形はのは、すべて全長52cmの女の子です。
すでにシリアル番号をとってある子、着付けが終わったばかりの子、今朝コーディネイトが決まったばかりの子。もちろん他のサイズの市松人形や、五月人形も制作していたのですが、同じ大きさの人形が一度に出来上がってくるのもなかなかめずらしいので、忙しい中記念写真を一枚。
それぞれ違った場所へでかけていきます。

頭の接合について

  • 2013.01.18 Friday
  • 18:04
ここ数日関東地方の大雪の影響もあってでしょうか、奈良でも大粒の雪が散るようになりました。

今回は人形が出来上がるまでの、あまり目立たない過程についてほんの少しご紹介をさせていただきます。

工房朋の人形たちは頭以外のパーツもすべて胡粉とにかわで制作しております。そのパーツを組み合わせた胴体と頭の接合する工程があります。工房内ではそれを「首付け」といういささか不思議な言葉でよんでいます。

人形の頭の内部にある空洞に少しだけ接着剤を流し込み、効果的にしっかりと頭が胴体から離れないように固定をします。


そしてその時に使う道具がこのお手製の首付け台です。


少し身体測定の時を思い出させるかのようなデザインだと思われませんか?

上下動する板に重りを乗せて、その下に接着剤を入れたまだ乾いてない状態の人形の頭と胴体を潜り込ませ、固定をします。その際に人形の眼差しや、口の位置、左右前後にズレが無いかしっかり確認、また微調整をします。


この工程は顔の表情を作り出したり衣装の制作という部分に隠れがちですが、首の位置(前気味、もしくは背筋を伸ばしたようになるか)そしてその個性を決めるとても大事な箇所です。

すでにお持ちのお客様も、まだご覧頂いたことのない方も是非一度着物の下の部分について想像を巡らせてみてはいかがでしょうか。



半襟について

  • 2013.01.11 Friday
  • 09:30
工房朋の人形は、着物や帯以外にも古裂をつかっています。
たとえば、半襟。

工房朋,市松人形,古裂
着物に合わせて衿の生地をえらびます。


しぼりはちりめんの可愛らしい着物によくあいます。
同じ赤でも色目は少しずつことなり、しぼの大きさも様々。たくさんある中から柄の出具合を考えます。


刺繍の入ったものは襟元をぐっと上品にみせてくれます。

工房朋,市松人形,古裂
江戸や明治の格調高い着物を着せる場合は、やはり同時代の刺繍や金駒の入った生地を半襟につかいます。


工房朋,市松人形,古裂
着物の格や色目、帯とのバランスを考えて衿をえらびますが、目に見えるのはほんの少しです。ですが、このほんの少しの生地が人形全体の雰囲気をぐっと引き立ててくれます。
今後はぜひ、人形に合わせてある半襟にも注目してください!

広島・大分で展示会開催中です

  • 2013.01.09 Wednesday
  • 18:39
広島県福山市のギャラリー亀川さんでは8日から、大分市の百貨店トキハさんでは10日から工房朋の人形の展示会がはじまります。


・ギャラリー亀川
 平成25年1月8日(火)〜27日(日)
  広島県福山市胡町1-3
  TEL:084-925-1817
  URL:http://www.kamegawa.com/index.html

・トキハ 本店
 平成25年1月10日(木)〜16日(水)
  大分市府内町2-1-4
  TEL:097-538-1111(代表)
  URL:http://www.tokiwa-dept.co.jp/honten/


少しではありますが、先日ブログで紹介させていただいた新パンフレットもありますので、お近くの方はぜひおでかけください。

新年のご挨拶

  • 2013.01.07 Monday
  • 17:52
–謹賀新年–

昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も工房一同、皆様のお傍に置いて頂ける人形の制作を目指していく所存でございます。 何卒昨年同様のご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

こちらの工房朋のブログもより頻繁にエントリーしていく予定でございます。
どうぞおつきあいくださいませ。


ところで2013年は1月4日が仕事はじめでした。その日の大口の出荷を終わらせて、工房で餅つきを行いました。初めての試みです。


今年一年の目標や願い事などそれぞれ込めながら、お餅をぺったんぺったんとついていきました。市販されている餅とちがい、柔らかく少し米の質感が残った舌触りなど、素朴で大変おいしかったです。正月だけと言わずに餅つきをもっとしていきたいと(餅米を蒸したり臼や杵などの用意が大変ですが。。)考えてしまいました。



また年末にもご紹介させて頂いたと思いますが、昨年12月に工房朋の「人形達」という新しいパンフレットを作らせて頂きました。

市松人形の写真と説明だけでなく、お節句用の人形についても大幅に写真を増やし、お手持ちの着物を人形用に作り直し、世界に一つだけの人形を作るオリジナル人形についても、わかりやすいご注文の流れなどを載せております。

冊子をご希望の方はお送り致しますので、どうぞお気軽にメールを頂けたらと思います。



最後になりますが、皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成二十五年 一月七日

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