作り帯のご紹介

  • 2013.02.28 Thursday
  • 19:29
工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形,着せ替え
きょうご紹介するのはこちらの女の子です。
なんとなく見たことがある気がしませんか?

実は、2013年2月8日のブログでご紹介したのと同じ人形です。
工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形,着せ替え
間違い探しではありませんが、実は前の写真とすこし違うんです。どこが違っているかわかりますでしょうか?

実はこの女の子、京都店で見てお求め下さったお客様が作り帯にしてほしいとおっしゃられたので帯を作り替えているんです。
作り帯は端から決まった寸法でとっていく方法を基本としますので、出したい柄がある時はとても苦労します。今回はもともと結んでいたとき右にあった柄が左にきています。

制作工程の写真はないのですが、帯だけですとこのようなかんじです。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形,着せ替え


工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形,着せ替え

通常、人形の帯は一重であることが多いのですが、工房朋では人間とおなじように二重巻きにしています。作り帯もまた、帯をそのまま一本切らずにお作りしています。
まだまだ工夫の必要な作り帯ですが、お客様の手で着せ替えが簡単にできるよう今後も試行錯誤を続けていきたいと思います。

12652・全長30cmの女の子

  • 2013.02.27 Wednesday
  • 09:30
きょうは、きのうご紹介した男の子のペアの人形をご紹介しようと思います。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
市松雛(いちまびな)などは、ペアにするのを前提に頭や胴をお作りします。
もちろん着物もその例にもれません。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
男の子の着物は、袖や身頃に金駒がほどこされた大変豪華なものでしたが、

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
女の子の着物もそれに負けず劣らず贅をこらしたものです。着物の地色が男の子の袖にある流水の色と合わせてあるのにお気づきいただいたでしょうか?


工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
江戸末・明治の衣装をまとった上品な市松雛です。

市松雛ははどちらか一体のみをお求めいただくこともできますが、頭・胴・着物・帯・半襟などすべてのバランスを考えてコーディネイトすることにより、二体並んだときに生まれる意味やひきたつ色、柄があります。そのことを少しでもお伝えできればいいのですが・・・。

12651・全長30cmの男の子

  • 2013.02.26 Tuesday
  • 09:53
一月は行く二月は逃げると申しますが、今月もあっという間に過ぎてしまいました。朝夕の寒さも、少しはましになってきましたね。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
さて、きょうご紹介するのはこちらの男の子です。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
光琳風の流水に早春らしさをかんじたので取り上げることにしました。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
袖の中はベージュと緑です。この緑の色がちらりと見えるだけで、全体の雰囲気がひきしまって見えます。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形

こちらの人形は奈良の工房にてご覧いただけます。

さまざま鳥

  • 2013.02.25 Monday
  • 17:45
一言に古裂といいましても色々あります。
きょうはちょっとおもしろかったり可愛らしかったりするものを織り交ぜながらご紹介します。

まずは定番の鶴。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
もともとは打掛で、江戸末くらいのものでしょうか。
鶴の姿がすべて刺繍で表現されています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
こちらは手描きの鶴。
二羽のうち左のほうはふちを金駒で飾っています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
あたまの重そうなこちらの鶴、尾には金糸、頭はさがら縫い(より糸を結んでとめる)が施されています。

鶴だけでもいろいろあるな〜と思っていた矢先、こんなものを発見!

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
金駒が前面に施すというたいへん手間がかけられた贅沢なものです。

そしてここからがおもしろい&かわいい鳥たち。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
曲水にあそぶ水鳥。
だいぶデフォルメされていますが、桜の花びらの雰囲気とよく合っています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
この鳥は鶏でしょうか?色もさることながら背景の模様もすごいです。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,古裂
こちらは平絹。かわいい目をした青い鳥です。


古裂と言えば豪華なもの、華美なもの、貴重なものと考えられがちかもしれませんが、「ふだんのもの」もその時代の雰囲気を宿しています。当時の人々のあそび心がつまった生地だからこそ作れる人形の衣装もまたたのしいものです。

古裂で遊ぶ

  • 2013.02.24 Sunday
  • 09:30
【シーサー?】

工房朋,工房とも,こうぼうとも

13883・一番小さいサイズの五月人形

  • 2013.02.23 Saturday
  • 09:30
狩野派をはじめ長谷川等伯や海北友松といった絵師が活躍した桃山時代、豊臣秀吉の御殿は金碧濃彩の屏風で飾られていたそうです。あまりに多くの屏風が並べられたため、それを「桃山百双」と呼んでいたようですが、その桃山百双の代表としてよく挙げられるものに「柳橋水車図」屏風というものがあります。
東京国立博物館、京都国立博物館、群馬県立近代美術館をはじめボストン美術館など海外にもコレクションがあり、作例は約20ほど。そのなかでもとりわけ有名なのが神戸市にある香雪美術館本です。
香雪美術館本は長谷川等伯筆と仮定されており、美術史では先行作例として位置付けられています。

さてさて、いつもとちがった前置きになりましたが、実はきょうご紹介する五月人形の着物がその柳橋水車図屏風と共通するからなのです。
柳橋水車図屏風は、「大きく架けられた橋」、「柳の木」、「水車」、「蛇籠」をその主要モチーフとします。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形
小さな写真でわかりにくいですが、右袖には橋と柳の葉があります。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形
また、両袖には蛇籠と芽吹いた柳の葉。前身頃の水車にもお気づきいただいたでしょうか。

そしてこちらが柳橋水車図屏風(香雪美術館本)の画像です。

柳橋水車図屏風,香雪美術館本
なんとなく共通するのがおわかりいただけたでしょうか?

2013年2月13日のブログで工房朋の五月人形の種類についてご紹介しましたが、きょうご紹介した五月人形は陣羽織・袴姿タイプ特々小、一番小さなサイズになり、高さは約24cmです。
帯地でお作りしたカブトとセットでご用意しております。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形

13888・椿と梅の着物

  • 2013.02.22 Friday
  • 18:18
きのうは水仙の着物を着た人形をご紹介しましたが、きょうは椿と梅の紋様の着物を着た人形をご紹介します。


工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
地色は上品な紺色です。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
こちらは左袖。
工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
こちらは上前。
繊細な白椿と梅の花が裾文様になるよう裁断されています。
椿の花芯には金糸の刺繍、梅の花やつぼみには金駒がほどこされており、とても贅沢な着物です。白梅に使われた明るい緑色が椿の葉の色と引き立て合っています。
帯と半襟にも緑の色をもってきています。

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13391・水仙の着物

  • 2013.02.21 Thursday
  • 17:32
日本には月ごとに定番の花や鳥、景物がありますが、花の意匠は季節に先駆けて用いその季節がくれば本物の花にゆずるというお話を聞いたことがあります。「本物の花にゆずる」という前置きをしておいてなんですが、さいきん水仙を見かけることが重なりましたので、きょうは水仙の柄の着物の人形の写真をアップします。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
もともとは人が着ていた着物から裁断したはずですのに、人形の着物として染められたかのような大きさの水仙です。地色といいちりめんの質感といい、いつまでも眺めていられます。

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人形倶楽部朋の様子をおとどけします

  • 2013.02.20 Wednesday
  • 19:26
きょうは第3水曜でしたので、奈良の工房では、人形教室がありました。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室

きょうのブログでは教室の様子をお届けしようと思います。


工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
ギャラリーは母屋にあるのですが、玄関をはいると新作の市松雛が生徒さんをお出迎えします。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
きょう参加して下さった生徒さんは3名。何年も教室に通ってくださっている常連さんばかりです。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
この方が縫われているのは、

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
以前縫われたこちらの着物の着せ替え分です。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,市松人形
袖はもうできあがっているようですね。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
また別の方が縫われているのは、男の子の着物のようです。
この生地、なんとなく見覚えがありませんか?実は上の写真で男の子の人形が着ていた着物と同じ生地なのです。もう一人の生徒さんが持っていらしたものを、このお二人に譲られたそうです。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
同じ生地で針山を作ってらっしゃるのも発見(^_^)v

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
この方の着物はきょう完成しました。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
着付けの様子です。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
記念の写真も撮らせていただきました。


人形倶楽部 朋」は、人形作りの楽しみを実際に味わいながら人形の魅力について自由に語り合ってほしいという思いから開設されました。
京都は第2木曜、奈良は第3水曜と、月に一度教室を開催しております。
工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
実際に自分の手で人形の着物を縫ってみたい、そう思っていらっしゃる方はぜひ一度見学にお越しください。


工房朋,工房とも,こうぼうとも,人形教室
午後4時過ぎ、ギャラリーから見える外の様子です。少しずつ日が長くなってまいりましたね。

陣小-53・五月人形のご紹介2

  • 2013.02.19 Tuesday
  • 09:30
昨日に続きまして、きょうも五月人形をご紹介しようと思います。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形,陣小-53
高さ約36cmの、陣羽織・袴姿の五月人形です。袖には笹の柄が入っています。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形,陣小-53
陣羽織の後ろには松と花。袴には笹。

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形,陣小-53
清々しい表情の五月人形です。
こちらの五月人形は、奈良の工房にございます。


工房朋
〒631-0004奈良市登美ヶ丘1-3-15
TEL&FAX:0742-49-6028
営業:月・水・金の9時〜16時
(お越しの場合は、事前に連絡をお願いいたします。)

工房朋,工房とも,こうぼうとも,五月人形,陣小-53

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