中秋の名月

  • 2018.09.16 Sunday
  • 16:19

ようやく秋らしいさわやかな風がそよぐようになってまいりました。

 

今年の夏は、地震、大雨、台風により予期せぬ大きな被害がもたらされました。

被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします

 

 さて、今月24日は中秋の名月とされております。

萩の花が咲き始めた京都では、多彩なお月見の催しが繰り広げられます。

本日はその中のいくつかをご紹介させていただきたいと思います。

 

【神泉苑「観月会」かんげつえ】

2018年9月22日(土)18時〜20時30分

 

本堂にて観月法要が執り行われた後、法成就池の龍王船で18時30分より船上名月鑑賞(700円当日券150枚限定)、19時より奉納演奏が行われます。また、この日は庭園も無料で特別公開されます。

 

【下鴨神社「名月管弦祭」】

2018年9月24日(月・休)17時30分頃〜

 

観月の会と合わせて、雅楽による奉納祈願が行われます。平安貴族舞や、古式ゆかしい平安装束に身を包んだ楽人による管弦、琴の演奏などが楽しめます。

 

【上賀茂神社(賀茂観月祭)】

2018年9月24日(月・休)16時〜

 

夕刻に神官や巫女による神事や加茂神楽の奉納が行われ、その後ミニコンサートなどの催しがあります。終了後、濁り酒のふるまいが行われたり、月見団子の整理券が配られたりします(18時より300名限定)

 

 お月見が盛んになったのは平安時代ともいわれ、和歌にも登場しています。そのころは月を直接見ることはせず、池や盃に映して鑑賞したとのことです。なんと奥ゆかしいことでしょう。方法のちがいこそあれ、いにしえの人々と同じように、現代の私たちも月を愛でる静かなひとときを楽しみたいですね。

 

重陽の節句

  • 2018.09.10 Monday
  • 14:30

 九月九日は「重陽の節句」として、雛まつりや七夕と並ぶ五節句のひとつです。

 

その期限である中国において、奇数は縁起のよい陽の日とされてきました。

なかでも一番大きな奇数が重なる九月九日は、幸多い特別な日なのです。

 

三月の「桃の節句」は、桃の花と雛人形をかざり女の子の成長を願います。

そしてこの「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれ、菊の花とともに雛人形を飾り、女性の健康や長寿を祈念するという習わしがあります。これは「後の雛(のちのひな)」として、始まりは五節句が庶民に広まった江戸時代だといわれています。

この風習には、大切な人形を虫干しにして長持ちさせようという生活の知恵も含まれていることでしょう。

 

重陽の節句は、昔の時候にあわせて旧暦の九月九日(十月中旬頃)にも行うことができます。

京都ではこの時期、菊をかたどった和菓子や菊をあしらったお料理、菊酒などが季節の味覚として登場いたします。

娘さまやお孫さまのために飾ってこられた雛人形を今一度ご自身のために飾り、優しい秋空のもと「大人の雛まつり」を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

 

 

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